血液の量と質

血液の量と質

血液の質をよくするために栄養に気を配りましょう

血液の量と質

シロハ便り第69号 2014年10月

 

血液の量と質

 

 9月の残暑は短かったですね。こんなに涼しい9月は何年ぶりでしょうか?

 

 今年の気持ちのいい秋は長く続くのかな、それとも冬の寒さが早く訪れるのかな・・・
 いい陽気は何日もないですが、あき晴れの澄んだ空気の中をれもんとみーちゃんと一緒にお散歩できるのは何よりの癒しになります。

 

 今月行く予定の福島の紅葉は例年より早いかもしれません。 かわいい写真をいっぱい撮ってきて来月号に載せますね♪

 

血液の量と質

 

 体の細胞へ栄養や酸素を運ぶ大切な血液、それが充分に届くためには末梢血管の血流がよいことが重要だというお話を先月号でしました。細胞へ充分に血液が流れるようになったら、今度はその血液の質を考えていきましょう。
 生物の体は常に破壊と創造を繰り返しています。実感できる変化がないからそうは思いませんが、命を維持し体を維持するには栄養を取り細胞を再生し続けなければなりません。
 死滅する細胞と新たに生まれる細胞が新陳代謝を繰り返していくわけです。だからこそ細胞を作るための材料が必要であり、その材料を食事によって摂取しています。血液の質とは体を再生しつづけるのに必要十分な栄養がしっかり含まれている状態だと言えます。
 体と命を維持していくためには多くの種類の栄養素が必要です。大きく分けて次の5種類に分類されます。
@ タンパク質
A 炭水化物
B 脂質
C ビタミン
D ミネラル
 この5つを5大栄養素といいます。
 この中で、近年とくに不足しているものがタンパク質です。逆に異常に取りすぎているのが炭水化物です。

 

 細胞を作る元になっているのがタンパク質で、体を動かすエネルギーである糖質を作るのが炭水化物ですので、大人になると体はもう出来ているからエネルギー補給だけをすればいい・・・みたいな考えがあるのかどうかわかりませんが、そう思いたくなるほど体を作るための材料補給に意識が薄すぎるように感じてなりません。
 細胞は大人になっても新たに作りかえられていくものです。そのための材料が少なくてエネルギーとなる糖質ばかり送られてくればパンクします。

 

 特に近年深刻なのが鬱(うつ)の問題。神経細胞の材料も当然タンパク質なので、過度に不足すると脳神経に異常がでるのも当然であり、そのうえ炭水化物が多すぎれば糖質過多になり低血糖症を引き起こし脳へのエネルギー供給が逆に減少していき、うつを誘発します。
 このあたりの詳しい解説は前々回に紹介した本『うつは食べ物が原因だった!』溝口徹著をぜひ読んでみてください。

 

 肉や魚はあまり食べないけど、畑のお肉と言われている大豆はよく食べるから大丈夫と思っている人いませんか?
 タンパク質には動物性タンパク質と植物性タンパク質がありますが、体への吸収率が全然違います。動物性のタンパク質もしっかり取らなければ体の栄養としては弱すぎるのです。

 

 体を維持するために食事によって取り込まれた栄養は体の中で様々な化学変化を起こします。そこで重要になってくるのが酵素ですが、これもタンパク質です。野菜に多く含まれている酵素ですが野菜を生で食べる意味は、この酵素がタンパク質なので熱に弱いからです。
 ダイエット食品なんかで飲む酵素とかよく出てますが、それを飲んでも消化酵素によって消化され、結局はアミノ酸の形で体に吸収されますので、ジュースとかわりません。
 しっかり生野菜を食べて正規の消化過程で吸収された栄養素としての酵素でなければ意味がないです。

 

 ストレスの多い人はビタミンCが不足しがちです。どうしても食事からだけでは補えない人はサプリメントもいいと思います。しかし、ビタミンB群やCなどは水溶性なので大量に摂ってもすぐに水に溶けてしまい体に吸収されるのはわずかです。
 日本では作られていないのですが、サプリ最先端国のアメリカでは、ビタミンCをキーレイト加工し、胃の中ですぐに溶けなくして長時間かけてゆっくり体に吸収されるようにしているものもあります。
 日本でも通販で買えます。アメリカンビタミンショップという通販会社から出ている商品名『エスターC』というビタミンCのサプリメントです。(アマゾンでもこの名前で売ってました)
 こういったサプリメントもおすすめなのですが、必要な栄養素は食べるものは食べて、飲むものは飲んで補給するのが基本だということも忘れないでください。
 1日分の野菜の栄養が摂れるという野菜ジュースなども売っていますが、栄養素を取り入れるプロセスもとても大切です。栄養素だけを取り出して補給してもけっして体にはいいとはかぎらないのです。
 消化のよい吸収されやすい食べ物がいいように勘違いされている人も多いですが、食べ物をかみ砕いて固形の状態から消化するプロセスを経てゆっくりと時間をかけて栄養素を取り出し、または化学反応が起きて体に必要な栄養となって吸収されていくこと、その時間をしっかりかけることが体に一番やさしい変化ともいえるのです。
 消化がよすぎても血糖値を急激に上げてしまったり、吸収される前に排出されてしまったりではあまり意味がありません。そもそも体は急激な変化を嫌います。自然に生命の生きているプロセスと仕組みがあり、それを時短させようとしても体には受け入れられないのです。
 自分の体を再生しつづけて健康を維持するための食事と栄養をしっかり考えてみてください。体に必要な栄養を適切に補給して質のよい血液を充分に体の細胞の隅々にまで送ること。
 それすらせずにすぐに薬に頼ることって、そもそも怖くないですか? 自分の体に必要十分な栄養を与えられるような良質の血液を食事で作って、末梢血流をよくする努力が絶対に一番最初です。みんな生き物なのだから、ここをまずがんばりましょう!

 

 

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今月のおすすめ本

 

 最近の異常気象で葉物野菜への影響が大きくなってます。そこで注目されているのが野菜工場。自宅でも野菜を水耕栽培によって部屋の中で作れるという機械もあります。
 そんな製品を買ってもいいのですが、もっと手近にあるものを使って手軽に水耕栽培ができるという本をご紹介します。野菜を自分で作って食べる楽しみもいいですね。

 

100円グッズで水耕菜園―土がいらない、野菜47種類の育て方
伊藤 龍三
4072831794

 

あとがき

 

 コレステロールを取りすぎると血管がボロボロになるとか血管が詰まるという悪者説がありますが、その実験はうさぎに卵を大量に与えて観察した結果だそうです・・・・
 なぜ?草食動物に卵??? それで健康を維持するわけないでしょ。 犬に同じ実験をしたら全く血管に異常は出なかったそうです。 これでもコレステロール悪者説を信じて薬のみます?
 どうも薬のませたい人の都合で、薬をむやみやたらに買わされているように思えてなりません。コレステロールが不足すると脳神経細胞の形を維持できなくなり情報伝達能力が低下します=ボケ??

 

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