
コロナ感染症もだいぶ収まってきましたね。ずっと我慢していた分、そろそろお出かけもしたくなってきました。
毎年、年末年始は、家で寝正月だったのですが、今年は初めて、家を出て、年末年始は旅先で迎えようと思っています。
ただ、猫のみーちゃんを連れていけるお宿が、年末年始は特に
ありませんでした。
なので、試しに民泊の宿を探したら、けっこう見つかったので、
今回は、千葉県いすみ市にある一軒家に民泊してきます。
いつもバタバタして終わってしまう年の瀬とお正月に、何もしないでのんびりできる環境に行けるだけで充分です。
あとおせちは、近所の中華料理屋さん“菜工房”で作ってもらって、持っていきます(^^♪
一年を通して、体に出る不調には時期的な特徴があります。 ギックリ腰は、秋に特に多くなる症状です。秋の次には春が多いという印象ですね。 真冬には意外に少ないと思います。
ギックリ腰に限らず、季節の変わり目には、なにかと不調が出やすいですが、全体的な体調不良は、むしろ春に多いような気がします。
秋は、はっきりとした筋肉系の痛みを伴う症状が多く出やすい傾向にあるというのが、私が今まで施術をさせて頂いてきた年月からの印象です。
では、なぜ、秋はギックリ腰が多くなるのでしょう? ここには、ギックリ腰を起こしやすいメカニズムが隠されています。
ただし、そのメカニズムを解説する前に1つ例外があります。 数年以上つづいている慢性腰痛と坐骨神経痛は、これに当てはまらないということです。
普段はそれほど腰痛を感じていない人が、いきなりギクッとなるギックリ腰は、何年もつづいている慢性腰痛や坐骨神経痛より、よほど状態の良い人が起こすものです。
腰痛を放置しておくと、ギックリ腰も起こせないくらいの状態になり、それを改善させるためには、長い年月と労力を要します。
ギックリ腰を起こすのは、腰の状態に問題があるのは確かなのですが、まだギックリ腰を起こせるくらいの状態であれば、改善させることは、それほど大変ではありません。
このことを前提に、ギックリ腰を起こしやすい状況と原因について、時期的なものを含めて解説してみたいと思います。
まず、ギックリ腰は、その時の動作によって腰の筋肉が炎症を起こして発生するのではありません。 ここは大きく常識的に勘違いをされているポイントです。
ギックリ腰は、もともと腰痛があって、ただそれほど重い腰痛ではない時期に、腰へのダメージが蓄積されている条件下で起こります。
ギックリ腰は、腰痛が重症化していく過程の中で、初期から中期に差し掛かる頃合いに発生する症状です。
そして、腰痛の初期では、その最大の原因となるのは、頸椎1番の前方へのズレです。 それに伴って頭が前方に傾き、その重さで姿勢が前に傾いていくのを首から背中、そして腰から足にかけて、体の後ろ側全体の筋肉で引っ張り戻そうとしています。
その時に、頭が前に倒れると同時に、背骨のS字カーブの湾曲が深くなります。 その背骨の変化で、その湾曲に圧迫されてダメージを起こしやすいのが腰になります。 これが腰痛の始まりです。
しかし、腰痛の初期の頃は、まだそれほど強い痛みにはならず、また、慢性的に痛みが出ても脳から麻酔をかけてしまうので、ちょっと腰が痛くても動いているうちに痛みが気にならなくなるという時期がつづきます。
実は、これが罠で、脳内麻薬によってある程度の領域まで痛みの脳への伝達が抑えられると、痛みを伝えない領域に溜まったダメージには、修復がかからずに保留とされてしまいます。
そして、この見えない領域に蓄積したダメージが、痛みを伝えない領域の範囲を超えた瞬間に、ギクッとなります。 これがギックリ腰です。
つまり、痛みを伝えなくなった、脳内麻薬で麻痺させられた領域に蓄積したダメージが、水を一杯に入れたコップのようになっていて、限界が近づいてきてもしばらくは表面張力でふんばっていますが、それを超えると溢れてくるように、腰にかかる筋肉的なダメージは、その限界を超えた瞬間に痛みとなって溢れでてきます。
秋には、その限界を超えるタイミングが起こりやすくなり、また、ギックリ腰を起こしやすい条件も整いやすくなります。 その条件とは、秋晴れ、気温の低下、温度差、気圧差、心理的な要因などがあげられます。
まず秋晴れですが、日本全国津々浦々まで晴天という日があります。 これは、ものすごい高気圧に覆われているからです。 高気圧は強すぎると、体の外部から空気圧で圧迫を受けますから、体も負けじと内側から押し返します。
すると、体の表面を覆う筋肉は、内外から強烈に圧迫を受けるので、筋肉の緊張が強くなり、同時に血圧も高くなるので、筋肉細胞全般がオーバーワークになります。
そこに気温の低下が加わります。 気温が下がると、筋肉も硬くなり、血圧も高くなります。
そして、気温差、気圧差は、放っておくと命の危険になりますから、脳幹が生命維持のために自律神経をこまめに切り替えて、随時調整を行っています。
生命維持活動が忙しくなるということは脳幹への負担が増えることになり、それは同時にストレスが増えるということになります。
脳幹のストレスは、脳幹付近の筋肉や健などの細胞組織を緊張させます。 すると、それに隣接している頸椎1番を引っ張ってしまい、大きく動かしてズレを生じさせます。
また、秋という時期は、日も短くなり、気温も寒くなってくるので、心理的にも寂しい感じとか、不安感とかが出てきやすい時期です。 これも心理的ストレスになりやすく、緊張を生むので体も硬くなり頸椎を引っ張ります。
まとめると、秋は、筋肉への負担や硬さが出やすく、心理的にもストレスが増えてくるので、頸椎のズレと筋肉反応での痛みの両面で、今までなんとか隠せていた腰のダメージが、限界の領域を超えてバチンと表面化しやすくなる時期ということです。
それを防ぐには、やはり日々のケアが大事ということになります。
特に体の古傷や弱い部分に痛みが出やすいので、しっかりケアをしましょう。
ギックリ腰だけでなく、首を寝違えたり、頭痛や眩暈が突然強烈な症状で出ることもあります。 晴天の続いた日から天気が崩れ始めるタイミングで、それらの症状がでやすい傾向にもありますので、天候によって体調が変化しやすいという自覚のある人は、充分注意しましょう。
体調が崩れやすいタイミングをちゃんと把握しておくだけでも、対処できることは多いです。 体の疲れ具合や体調の細かな変化をしっかり認識し、そのタイミングで体を労わるようにしてください。
日頃のケアをするには、半身浴は絶対です。 体に痛みが出たら、すべからくカイロを貼って温めてください。
そして毛管運動を毎日やれば、どんな気象状況や季節であっても、ギックリ腰は起こりません。
これから冬も本番です、どうかご自愛くださいね。
今回は、久々に本のご紹介です。 これは!という、人生の気づきの本に出合いました。
目から鱗なことが溢れるくらい書いてあります。 ぜひ読んでみてください。