ラニーニャ現象によって今年は強烈な寒波にみまわれた年末年始になりました。
体調管理が難しい中、コロナの感染状況も未だ衰えをみせていません。感染防止に手洗い、うがい、マスクを徹底させるのと同時に自己免疫を高めておくことがとても大切になります。
ワクチンで出来る抗体は、免疫システムでいうと後方部隊であり最終防衛ラインです。その前に自己免疫機能が先発部隊として、ウイルスに対して先制攻撃を行います。
この先制攻撃力が高いか低いかによって、ワクチンで作られる最終防衛ラインの威力にも大きな差が出来てきます。
自己免疫力は高めておくに越したことはないです。 それには、バランスのとれた食事や質の高い睡眠、安定した生活リズムで体内時計を整えておくことが必須です。
がんばりましょう!
冬になって多くなる事故として極めて危険なのが、ヒートショックです。 年間では、なんと交通死亡事故の実に4倍の人がヒートショックで亡くなっています。
まず、暖かい部屋から寒い所に出るだけで血圧が上がります。 うちの家族にもよく注意をするのですが、郵便受けを見に行ったりゴミを物置に置きに行ったり、ちょっとの用事で家から外に出る時に部屋着のまま行くことがあります。 必ず上に一枚羽織るようにきつく言います。
暖かい所から寒い所に出る場合は、絶対に甘く考えずに厳重に注意を払ってください。 そこが危険であるという意識が欠けていると、お風呂に入る時の脱衣所が危険であるという意識が飛んでしまいます。
脱衣所で血圧が上がり、熱いお湯に入ってさらに急激に血圧が上がります。 この時に脳溢血を起こす人も多いです。
そして、お湯につかって身体が温まってくると血管が開いていき、今度は血圧が急降下します。 すると意識が薄れてしまい、湯船につかっている時ならばそのままお湯の中に沈んでしまったり、また湯船から上がろうとする時ならば転倒して頭を強打し脳内出血を起こすような事故につながってしまいます。
そのような事故を防ぐには、出来るだけ脱衣所と浴室を温めておくことが一番です。脱衣所用に小型のヒーターなどを用意しておくのもいいでしょう。 浴室は浴室暖房があれば使いましょう、なければお風呂にお湯を溜める時にシャワーからお湯を出して浴槽に入れるとシャワーの蒸気で浴室が温まりますのでおすすめです。
そしてお湯の温度も正しく守ってください。 どんなに寒い時でもお湯の温度は41度までです。 42度以上は絶対にダメです!
41度と42度の間には1度の違いですが大きな差があります。 人間の体温の平熱は36.5度です、42度の温度では体温を保つのに負担が大き過ぎます。
冷えた身体にいきなり42度以上の熱いお湯では、脳はその高温のお湯を危険だと判断し、交感神経を強く働かせ身体の表面の皮膚組織を強烈に緊張させます。
そして、身体の表面の近くを通っている毛細血管を収縮させ血流量を絞ります。 皮膚に触っている熱いお湯と身体の表面近くを流れる血液との熱交換を極力妨げることで、血液が急激に温められるのを防ぐためです。
身体の表面を覆う毛細血管が収縮することによって、末端への血流が絞られれば当然血管全体では内圧が高くなり、結果血圧が上昇します。
寒い脱衣所、寒い浴室、熱すぎるお湯、この条件が重なって起こる血圧の急上昇の危険性をよくよく認識して頂きたいと思います。
そして、私が皆さんに常日頃、口を酸っぱくしておすすめしているように、半身浴をしてください。 心臓をお湯に浸けずにぬるめのお湯で20分から30分入浴することが一番身体にやさしく、また一番よく温まります。
心臓は熱を発している臓器です。 体温は心臓と筋肉の動きによって作り出されています。 その熱を発している心臓と冷えた末端の手足を同じようにお湯に浸けていたら、手足が温まる前に心臓が温まり過ぎます。
体温をある程度一定に保つためには、心臓が温まり過ぎてしまうわけにはいきませんので、その場合も脳は交感神経を働かせ身体の表面に緊張をかけ、毛細血管を収縮させ血流量を絞り熱を体内に入れないように働きます。
結果、血圧もさらに上昇し危険も増します。 身体は熱を防御しようと緊張してしまいますが、それでも心臓で熱せられた血液が全身に送られることにより、今度は急激に血液の温度が上昇することになり、自律神経での制御が間に合わなくなります。
するといっきに血管の緊張が緩んでしまい、今度は血圧が急降下してしまいます。 お風呂場で転倒して意識を失ったり、頭を強打して脳内出血を起こすという極めて危険な状況が出来上がってしまいますので、厳重に注意してください。
熱すぎるお風呂に入るのは危険なだけでなく、表面が焦げて中が生の料理のような状態になるので、身体は温まりません。 弱火でじっくり火を通す料理のように、ぬるめのお湯で半身浴を時間をかけて行うのが一番身体を温めます。
それにより、副交感神経が充分に働くようになり、それが質の高い睡眠へとつながっていきます。 これは免疫機能においての自己免疫強化にも大変役に立ちますので、がんばりましょう。
先月、12月15日に、ビーグル犬のれもんちゃんが亡くなりました。 13歳と8か月でした。
その日は、うちの定休日で、僕も妻もお休みの日、たくさん遊んでお出かけして旅行にも行った、楽しい思い出をたくさん作ってくれた火曜日に、その日を選んだかのように、その曜日に・・・旅立ちました。
ほんとうにかわいくて、おりこうさんで、最後の最後まで、ちゃんと僕たちのことを考えているかのように、ほんとうに親孝行の娘でした。
僕が白葉整体院を開いたのが、れもんが1歳半の時です。 それからずっと、僕の仕事をれもんは見守り続けてくれました。
それから12年間、飽きっぽい僕がシロハ便りを毎月書き続けてこられたのも、れもんがいたおかげです。 れもんの写真をたくさん載せてきました。
このシロハ便り、第1号にも書いていましたが、うちにれもんが来たのは、実は妻が流産した直後でした。
れもんは僕たちの子供の生まれ変わりのようで、かわいくてかわいくて、大好きで大好きで、大切に育ててきました。 れもんちゃんには、ずっと僕たちは助けられてきたんです。
また、うちに迷い込んだ赤ちゃん猫のみーちゃんを、うちで保護して家族にしてくれたのもれもんちゃんのおかげで、みーちゃんにとっても大恩人でした。 ほんとうにれもんには感謝しかありません。
そのみーちゃんは、れもんがいなくなってから、今まで以上にうちの中を駆け回って遊んでいます。 自分の天下がきたと思っているのか、それともれもんちゃんの代わりに自分が頑張ろうと思っているのか・・・ みーちゃんがいてくれてほんとうによかった。
れもんが旅立ってから、バタバタと色々連絡をしたり火葬の準備をしました。 今、便利なペット葬儀屋さんがあって、火葬できる窯を車に積んで引き取りにきてくれる所がありました。
そこにお願いして来てもらい、ご遺体を引き取って迷惑にならない所まで車で移動し、火葬してお骨にして届けてくれるシステムでしたが、うちは、ここなら庭でも出来ますと言ってもらったので、れもんはどこにも行かず、一緒にボール遊びを夢中でやった大好きなうちの庭で空に帰っていきました。
お骨になったれもんを見たら、以前から患っていた肝臓が焼け残って脊椎にくっついていました。 こんなに悪くなっていたんだなと思いましたが、でもがんばって生きてくれました。
悲しかったですが、うちで火葬が出来てお骨を見られたことはよかったです。 生前にかわいがってくれた親戚も駆けつけてくれて、みんなでお別れと見送りができたのもよかったです。
お骨を少し入れておけるカプセルがあり、歯科衛生士の妻はれもんの犬歯を、僕はれもんの頸椎をそれぞれカプセルに入れてもらいました。 これからもずっと一緒に、たくさんの思い出と共に、僕たちを見守っていてくれると思います。
冒頭の写真はれもんのハウスを組みなおして壁に貼り付けて作ったメモリアルです。写真や思い出の品をたくさん飾りました。
このシロハ便りを通して、れもんを見守ってくださいました皆さまにも、心より感謝申し上げます。 これからもこのお便りは続けさせて頂きますので、今後ともよろしくお願いいたします。