最近ダイエットについて詳しく調べています。巷には星の数ほどのダイエット情報が氾濫していて何が本当なのかわからない状態です。
そもそも太るってどういうことなのか。どんな仕組みで何が体の中で起きているのか。徹底的に調べてみるつもりです。
ただし、基本的なことは昔も今も普遍です。睡眠をよくとり、運動をし、過剰な食事をしないこと。
楽して結果を得たいという欲を、ダイエット関連業界につけこまれていることは確かですから注意しましょう。
たまにですが、知人からの紹介で来院された方の中に、「白葉整体院で施術を受けたら劇的に体重が減った」という話を聞いて来られる方がいます。
私はまだ、痩せたという口コミを聞いた人の紹介元の人に会ったことはないですが、1 回か2 回くらいの施術で良くなってしまった人の中には、その後の時間経過と伴に「痩せる」などの好影響が起き続けている人も、確かに存在しているようです。
なぜでしょう? いくつか思い当たる点はあります。
1、病的に甘いものがほしくてたまらなかった人が、脳幹の調整能力が向上した為に適切な衝動へ移行した。
2、骨格が正常位置へ動いたことで、骨格を支えているインナーマッスルの赤筋が機能を取り戻した。
3、脳から体の筋肉へ伝わる電気量が増え、基礎代謝が向上した。
4、痛みが消えて動きやすくなった。
5、脳幹の機能が回復し、インスリン抵抗性が改善した。
6、ただ単に若かっただけ・・・。
スッと出てくるのはこんな感じです。それぞれ1つ1つ解説したいところですが、今回は2 番のインナーマッスルについて解説してみたいと思います。 5 番のインスリン抵抗性も関連していて重要なのですが、それはまた後日にします。
まず、白葉整体院で施術を受けると頭の重心位置が正常位置に戻ります。頭の位置が正常ならば、それを支える骨格も設計されている通りの正常な形に変化していきます。
その結果、自分で姿勢を良くしようと思っていなくても、自然といい姿勢になっていきます。 しかし、骨格は、それだけでは何も支える力はありません、当たり前ですよね、骨なんだから。 骨格をつないで支えている筋肉がないと、骨だけならバラバラになって崩れます。
重要なのは、骨を支えている筋肉です。その筋肉は一般的にはインナーマッスルと言われています。
インナーマッスルとは、体の表面にある強い力を出す筋肉をアウターマッスルと言うのに対して、その内側に重なる筋肉の総称のようなものです。
そして、筋肉は、筋繊維の集合体なのですが、性質上2 種類の異なった筋繊維があり、白筋と赤筋に区別されます。
白筋は筋肉の収縮能力が強く、しかも速いのが特徴で、無酸素状態で糖をエネルギー源とし、パワーを出したりスピードを出すのに適した筋肉です。速筋とも言います。
赤筋は筋肉の収縮力が遅いのですが、持続的な運動に適した筋肉で、年齢によっての減少もほとんどなく、酸素を使って脂肪をエネルギー源にしている筋肉です。遅筋とも言います。
筋繊維は、この白筋と赤筋が、まだら模様のように混在して、筋肉の束になっています。
そして、この白筋と赤筋が同じ筋繊維の中で占める割合には特徴があり、体の表面に近いほど白筋が多く、背骨に近いほど赤筋が多くなる傾向があります。
つまり、インナーマッスルの中でも背骨を支えているのは、特に赤筋が多い筋肉になり、この筋肉が脂肪を燃焼するために大きな仕事をしてくれています。
ここで頭の位置がズレ、骨格のバランスが崩れた状態の時に、無理に姿勢をよくしようと頑張るとどうなるか? 自分自身の意思で、筋肉のパワーを使って背筋を伸ばそうとしますので、使う筋肉は白筋の方になります。
白筋は筋肉内に貯蔵してある糖(グリコーゲン)をエネルギー源にして力を出しますので、脂肪は燃焼させません。 しかも、持続時間がとても短く、もって1〜2分くらいしか続きません。しかも、エネルギーを生み出すかわりに乳酸を出しますので疲れやすいです。 だから、無理に姿勢をよくしようとしても無理なのです。
これが、骨格のバランスがよくなると、本来の骨格を支えるために存在している赤筋が、本来の機能を取り戻し、持続的に無理なくよい姿勢を取り続けてくれるようになります。 すると、脂肪の燃焼がすすみ痩せやすくなるということになります。
さらに、赤筋は加齢による筋肉量の減少がほとんどありません。これは、寝ている時も持続的に力を出し仕事をしているからだと思われます。
それは、基礎代謝をみれば分かります。基礎代謝とは、安静時、つまり何もしていない寝ているような状態の時に消費されるカロリーのことを言いますが、この時に最大のカロリー消費をしているのが、脳と肝臓と骨格筋なのです。
寝ている間に呼吸も心臓も止まりませんので、脳や肝臓が内臓組織や内分泌系を調整し続けていることを考えれば、脳と肝臓はカロリーを消費しているのは理解しやすいですが、寝ているのに骨格筋が脳や肝臓とほぼ同程度の大きなカロリー消費をしているのは不思議ですよね。
しかし、筋肉は全体重の約半分をしめる質量があり、それだけの重量が、寝ている間に完全に弛緩し、骨や内臓にもたれかかったらと考えると恐ろしいです。 寝ている姿勢でも骨格筋は、持続的に力を出し続け、内臓を守るように骨格を支えているのです。
だから、当院の施術を受けると、日中も動きやすくなり、寝ている時にも楽に寝ていられるようになり、プラス寝ている間にも脂肪燃焼力が上がるので、基礎代謝の向上にもなります。
同時に、頸椎の神経圧迫が緩んでいくので、脳から体へ送られる電気も正常に滞りなく、脳で計算された通りに流れるようになり、正確に筋肉に力を出させることが出来るようになります。
このことから、骨格筋の中でも特に背骨を支えるインナーマッスルの赤筋が働くようになり、脂肪を効率よく燃焼し、痩せる人が出てくることに繋がっていると思われます。
もちろん、暴飲暴食はしないで、ある程度の肉体労働をしているのに太りやすかったという条件の人が、劇的に変化しやすい条件だとは思います。
しかし、一般的にダイエットしている人と比べれば、当院の施術を受けている人の方が、基礎代謝があがっていて、有利に脂肪燃焼ができる体質になっていると言えます。
寝ている時も、起きて動いている時も、姿勢を支える背骨付近の赤筋が適切に働くということは、消費カロリーがあがり、脂肪燃焼だけでなく結果的に基礎体温も上昇させることは確実です。 基礎体温が正常であることは病気予防のイの一番なのは言うまでもありません。
だからと言って、寝ていれば勝手に痩せるよと言っているわけではないですからね! 脂肪燃焼はしやすくなっているだろうから、ちゃんとダイエットしたい人は、ちゃんと有酸素運動をしましょうということです。
そして、暴飲暴食はしない、過剰なカロリーの摂取に気をつけて、健康を守っていきましょう。
全身の筋繊維の中で、白筋と赤筋の割合には、人種間で差があると言われています。黒人が、白筋7割:赤筋3割。白人が5分5分。アジア系が白筋3割:赤筋7割。これは、瞬間的なパワーとスピードが必須の狩猟民族と、持久力でコツコツ作業してきた農耕民族の遺伝的な傾向だと言われています。
もちろん個人個人でも差が大きく、短距離走が得意な人は白筋が多く、長距離走が得意な人は赤筋が多いという傾向にあります。
子供の頃、ガリガリで、運動してもトレーニングしてもあまり筋肉がつかなかった人は、白筋が少なく赤筋が多いので、太りにくい体質です。 私がまさにそのタイプだったんですが、それでもなぜに中年になって太り易く痩せにくい体になってきたのか?
また、白筋が多いと思われる野球選手が40代に近くなってくると、なぜスポーツ選手とは思えないくらいお腹が出てくるのか?(イチローを除く)
なぜ、そもそも白筋が多いと太りやすいのか?
これは、インスリンの働きとインスリン抵抗性を理解する必要があるので次回にします。肥満の仕組みをちゃんと理解した上で、健康管理をどうするのかをしっかり検討していきましょう。