目的と手段

目的と手段

オプセラピーの名前の由来や施術についてのいろいろを書いています。

目的と手段

シロハ便り第38号 2012年3 月

 

目的と手段

 

 あんまり広告を撒いてはいなかったのですが、最近少し、広告を入れています。テーマは今迄あまり強調してアピールしてこなかった肩こりについて。

 

 オプセラピーにとって、肩こりは全く問題にならないくらい簡単に改善してしまう症状ですが、この業界においてはドル箱のようなものです。

 

 しかし、気持ちいいのはその時だけですぐに辛くなってしまうという人があまりにも多いので、本当につらそうな人だけ、完璧に改善させてしまおうと思いました。肩こりを本当に改善させず放置させもっと悪化させていたら、もっとひどい腰痛や坐骨神経痛しびれなどに進行するからです。

 

 この地域からの肩こり絶滅を目指します(^^;

 

目的と手段

 

[痛みの悪循環] ブログ村キーワード

 

 目的と手段というテーマでおもしろい話を聞きました。 ちょっとアメリカンブラッグユーモア的なお話かもしれませんが、アメリカ航空宇宙局(NASA)と旧ソ連が宇宙開発競争をしていた時代の話です。

 

 アメリカでは宇宙空間で色々な作業の記録をするためにある一つの難題を抱えていました。それは、宇宙での無重力状態ではボールペンが使えなかったからです。無重力空間ではインクがペン先に降りてこなかったのです。
 そこでNASA のすばらしい技術者たちが立ち上がり無重力空間でも書けるインクを数億ドルの開発費をかけて作りあげました。

 

 ん〜〜すばらしい!!

 

 その頃、旧ソ連の宇宙船ではどうしていたかというと。えんぴつを使って何不自由なく業務を行っていました・・・

 

 この違い、 わかりますか?

 

 つまり、目的と手段が違ってしまったんです。 目的は『作業ノートに字を書く』だったはずです。 べつにボールペンでもえんぴつでも字が書ければその目的は果たせたはず。そこを、ボールペンで、という手段にこだわったため数億ドルの無駄な税金と労力と時間を費やしたわけです。

 

 この話はなんの引き合いに出されるかというとあなたは、達成したい目的の本質を忘れ変に手段にこだわっていませんか? という問いかけにあります。

 

 あなたの身体に不調が起こった時、痛みが出た時にそこで治療することの目的は何でしょうか?健康で調子の良い状態を取り戻すことですか? ただ、痛みを抑えつけることですか?

 

 本来の目的を忘れ、変に手段にこだわって痛みだけをごまかしていると、必ずどこかで大きな代償を払うことになるのではないでしょうか?身体が痛みや不調を起こした時必ず何かの理由があります。 その理由とは、身体が健康な状態を保ちきれないと判断している何かです。 そして痛みはその警告として発しているサインです。

 

 痛みを発している目的は身体の異常に気が付いてもらいたいから、そして身体に起きた不調を治してもらいたいから。

 

 オプセラピーの施術では、身体が不調部位を治そうとしているとき痛みを強く出すこともあります。 それは、自然治癒力で身体を修理するときに
工事中の騒音のように修理が進んでいるからこそ痛みの信号を強く出すことがあるからです。

 

 これは、脳と神経と身体が、強く回復させようと必死に闘っている証拠です。 オプセラピーでは、この痛みに背を向けることはありません。 痛みを伴ったとしても勇気を持って闘って頂きたいと思います。本当の意味での、改善を目的とするのならば。

 

 けれども、他の全ての療法で言えることですが、なるべく痛みを出さないようにしようとします。 営業上そのほうがウケが良いからです。病院でも、痛みを緩和するために薬を使って治療します。 とにかく痛みをなくそうとすることが最優先です。

 

 けれども、それで、結局、身体は健康で快適な状態になったのでしょうか?本来の目的は、健康で快適な身体にすることだったはずです。 それを、痛みだけなんとかなれば・・・という思いから痛みの緩和が第一の目的になってしまっているように思います。

 

 本来、痛みとは患部を治療する時に参考にする手段であり、治療の過程で緩和していくことで治癒の進み方を計るという手段だったものであり、けっして神経を麻痺させるように痛みの伝達を止めて痛みだけをなくし、それをもって治ったという錯覚を起こさせてはならないものです。

 

 そんなことをしてきたからこそ、神経も骨格も筋肉も、脳も神経も、訳わかんなくなってしまって、原因不明の痛みや不定愁訴に代わってしまったのです。

 

 本来の健康を維持しようとしている脳幹と自律神経のすばらしい能力が、発揮されにくい状態になっています。

 

 

 もっと、なぜ、今のあたなは生きていられるのか!をちゃんと考えて、生き物が生きていく仕組みに敬意をもって、自身の健康について考えて頂きたいと切に願います。

 

 ものすごく、訳の分からなくなってしまってから来院される方も多く見てきました。 痛み、しびれ、目まい、顔が引っ張られる、首が詰まる、頭が常に重くて痛い、数十年も消えない痛み、異常発汗、睡眠障害、などなど・・・

 

 そのなかでも、改善された方々も数多く見てきました。なぜ、そんな症状から改善し回復されたのでしょうか? 初めに言っておきますけど、私は何もしていません!私はただ、きっかけを与えただけです。

 

 症状回復は、皆さんのもっている、回復したいという生き物として持って生まれた力によるものです。 その力を信じてくれた方は驚くほどの回復を遂げています。痛みに負けないで! 薬に逃げないで! 自分の能力でしか治せないのですから!

 

 本当に成し遂げたい目的である、健康で快適なあなた自身を取り戻すために頑張って頂きたいし、それのみを、私は応援します。

 

 

今月のおすすめ本

 

 人生の壁を楽しみながら超えていくコツ。この見出しだけでも面白そうなので読んでみました。

 

 いわゆる成功者のサクセスストーリーではなく、普通の人が誰でも経験しそうな人生での出来事や問題を著者が楽しく乗り越えてきた話です。とても共感するところがたくさんある本です。

 

目的と手段


 

 

 

題名 「人生の壁?楽しんでいたら超えていた」
著者 釘山 健一
発行元 ごま書房新社
価格 1,575円

 

 

あとがき

 

 ここ1〜2年くらい、私は五十肩で右肩がとても痛く、朝起きる時も右肩に痛みが出ていました。 私は自分で自分の首の調整をするのですが、この五十肩だけは痛みがなかなか取れなかったのです。

 

 そんな折、去年の11月にオプセラピーの認定者の講習会があり、そこで知り合った後輩が家に見学にきました。その時に試しに私の首の調整をやらせたのですが
調整するポイントは私が指示を出しました。

 

 そのポイントの一つが普通の上部頸椎の施術では調整しないところですが、私は前々から、かなり有効なポイントだと思っていたところです。

 

 そこを押させたら、それ以来全く右肩の痛みが出ていません。去年の秋ごろから、同じポイントを患者さんにも施術するようにしています。 それ以前より、あきらかに反応が良いです。

 

 皆さまが、少しでも早く、辛い症状から回復されるように技術的にも、少しづつ、進歩させていきたいと思っています。

 

 

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