命を守っている脳幹から見た健康

命を守っている脳幹から見た健康

命を守って、維持させているのは、脳幹の働きです。
では、その脳幹から、健康を考えてみましょう。

命を守っている脳幹から見た健康

シロハ便り第49号 2013 年2月

 

命を守っている脳幹から見た健康

 

 1月14日の大雪 大変でしたね(・_・) 慣れない雪かきをして体のアチコチが痛くなった人も多かったのではと思います。

 

 僕も雪の降る中、その日のうちに雪かきをそうとうやりました。家の前の細い路地は、日陰のところは凍結してなかなか溶けないので、スコップの幅の分だけでも1本道を通しておこうと思い、端から端までやってしまいました。

 

 さすがに腰に張りを感じましたが、すぐにお風呂で温め次の日は朝からカイロを腰に貼っていました。おかげで、全くの後遺症はありませんでした。

 

 少し無理をしたら、すぐに温める。 これを忘れずにやりましょうね!

 

命を守っている脳幹から見た健康

 

[自律神経失調症] ブログ村キーワード

 

 たとえ、どんなに体調がすぐれなくても生きている限り、命を守るための機能は働き続けています。その中核を担っているのが『脳幹』です。

 

 では、その脳幹側から見て健康とはどういうものなのかを考えてみましょう。

 

 脳幹は自分の意思でコントロールできるものではありません。 呼吸をさせたり心臓を動かしたり自分が意識をしなくても生命維持に必要なことは全部自動制御で行っています。

 

 そして、生物は様々な環境変化の中で生きています。気候の暑い日もあれば寒い日もあり低気圧や高気圧が通過することで気圧の差にもさらされます。 そんな中で、体温と血圧を保って内臓機能に支障が出ないように常に調整をしてくれているのも脳幹です。

 

 では、どのようにして、脳幹は体を最適な状態に保つための調整をしているのでしょう?

 

 答えは、自律神経をネジ回しのように使って緊張させたり緩めたりしながら体の全機能の調整を図っています。

 

 自律神経の不調とは、このねじ回しである道具が壊れたわけではありません。 ねジ回しを使って調整しようとしている脳幹側の不調です

 

 では、なぜ、脳幹が上手くそのねじ回しを使えなくなるのか?ここに、健康を考える時に見落とされている大きなポイントがあると思うのです。 そして、緊張とストレスによる、健康への影響や病気へのリスクを考える時にも、ここに大きなポイントがあります。

 

 人が生きている時、その命がどのように守られているのか! その原理原則を知らず、また、患者さんにも教えず、それを無視した形での生活習慣病の治療にはどうしても一言も二言も、言いたいことがあります。

 

 人が生きているということは、脳幹が命を守り続けているからこそ生きていられるのであり、様々な危険に常に対応し続けているのです。

 

 脳幹はまず、体温調整をとても重要視します。 これは内臓機能を守ためです。だからこそ、温度差の激しい変化には特に警戒しています。 体が激しい温度差に晒されたときには、自律神経の交感神経と副交感神が激しく切り替わりながら調整をかけます。しかし、この時、脳幹のやろうとしている意図がきちんと自律神経に伝わらず緊張と緩和の切り替えが思うように出来なかった時、とても不快な不定愁訴として現れます。

 

 そして、現代人のほとんどが、日頃強いストレスに晒されており、常に交感神経が強すぎる状態で副交感神経が効きづらい状態にあります。 だから、さらに強いストレスがかかった時に緊張が振り切れてしまい、パニック障害や鬱になりやすいのです。

 

 ストレスが強く、緊張状態が常に続いていると血管にも圧力がかかりっぱなしになりますので、結果として高血圧になります。そこにもってきて、血圧の薬を飲めば本来は脳幹が副交感神経を使って血圧の高い状況を平時に戻すべき役割を、薬の力で強制的に圧を緩めてしまうので脳幹側の努力をバイパス(無視)することになり、その結果、脳幹はどんどん、自律神経のコントロール能力を失っていきます。

 

 血圧の高い人が降圧剤を飲んでいるから安定しているので、大丈夫だと言っている人が多いですが命を守っている脳幹側から見ると全く大丈夫ではないです。薬は、一時的な症状を体の状態が改善に向かうまでの一時的な処置として使うのが正しいやり方で、降圧剤で一時しのぎをしつつ自律神経のバランスが整うような生活改善の指導を同時並行に行い、一刻でも早く、投薬から離脱できるように導くのが本当の血のかよった医療だと思います。

 

 楽な、簡単な、しかも儲かる方法である投薬により、表面的な症状は多少落ち着いていても、さらに大きなリスクを着々と体に仕込んでいるようなものです。

 

 あなたの命は、何が守っているのか!生きているという状態は体のどのような仕組みで成されているのか! 鬱、パニック障害、高血圧、腫瘍、頭痛、冷え性、糖尿、痴呆、これらの言葉を聞かない日はありません。(当院では)

 

 なぜ! これほどまでに多いのか!?

 

 そろそろ社会的にも気がつき始めてもいい頃ですし、早く気づいてほしいと心から願います。

 

 脳幹のやっている仕事をよく理解した上で、その立ち位置から自分の健康を考えてみると、やるべきこととやってはいけないことがはっきりとしてくるはずです。私がお話することは、全て、この立場で言っています。あなたの健康と命は、あなたにしか守れません。

 

 オプセラピーでやっていることは、痛みを取り去ることでもなければ何かを治療するわけでもありません。 あなたの健康と命を守っているその仕組みが、つらい症状を癒せるように、本来の働きに戻していくためのきっかけを与えているにすぎません。

 

 でも、それが、今、決定的に欠けている絶対に必要な健康への取り組み方なのだと思っています。

 

 

今月のおすすめ本

 

 脳がイメージすることで、どのような変化が起きるのかを研究し、それを成功するための法則にまとめたこの著者の経営塾はとても人気だそうです。

 

 この「ツ・バ・メの法則」、とってもおもしろかったです。自分のタイプは、ツバメかカラスか、カモメか? 結婚相手に選ぶとよいタイプは? など、人の行動パターンをよく観察しているなと思いました。

 

命を守っている脳幹から見た健康

 

題名 「ツバメの法則」
著者 西田文郎
発行元 徳間書店
価格 1,470 円

 

 

 

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