3月の春の嵐が3週つづけて日曜日にありました。特に強い風を伴った横殴りの雨の降った日が2週つづけて起きた頃に体調を崩す人が多かったです。
近頃は低気圧の急激な発達が年々ひどくなっているように感じます。
しかし、これほど体調を崩される原因は、巨大化している低気圧ではなく、その前の高気圧の強さにあります。
2月はほとんど雨が降らなかったです。 非常に強い大きな高気圧でずっと覆われていたために、その大気の重さに押され続けた身体には大きな負担がかかり、それが溜まっていたところに急激に発達する低気圧の接近を受け、身体の古傷や弱っている所が強く反応したのだと思います。
この傾向は年々強くなっていくでしょう。
ろくな給料も払わず、サービス残業を強要し、休みもなく働かせ、とんでもないノルマを課す、そんなブラック企業とかブラックバイトなんて言葉をよく耳にするようになりました。
例えばですがこんなアルバイトがあったらどうでしょう? 物流センターで、仕分けの仕事があったとします。
荷物が運ばれてきて、箱に入っている品物を取り出し、検品をして仕分けをして、値札を貼るものや何やら色々細かいことをして、次のラインに回したり配送の手配をしたりして処理をします。 ここまでが1クールで休憩なしで作業して5時間かかるとします。
品物を処理し終えるのに1クール5時間かかりますが、品物が入っていた箱やビニール袋などのゴミを片付けたり、検品でひっかかった品物を片付けたり、掃除して次の作業の準備をするのにまた1〜2時間かかるとします。
これを1日に3クール、4〜6時間おきに品物が入ってくるとしたらどうでしょう。1クール作業するのに5時間かかるのに、4〜6時間おきに品物が運ばれてくれば、検品や仕分けに追われてゴミを片ずけたり掃除をする暇もなくなり疲れ果ててどんどんゴミも溜まっていきます。
それを休憩なしで365日ずっと休みなしでやれますか? これって完全に超ブラックバイトだと思います。 というか、完全に違法な強制労働のようなものです。
こんなブラックバイトを何年も何十年も続けていたら、完全に身体を壊しますし精神的にもおかしくなるでしょう。
さて、このとんでもないブラックバイト、誰が見たって理不尽ですよね。 でも、これと同じことをあなたはあなた自身にやらせています!
それは、あなたの胃腸です! 1回の食事を分解し栄養分を吸収するのに4〜5時間かかります。 また、食事には添加物やアルコール、野菜毒などの多くの毒素も含まれていて、その食物に含まれている毒素を肝臓で解毒分解処理するのに、もう1〜2時間かかります。
1日3食を続けていると、胃腸はこのような重労働を4〜6時間おきに3クール、強制的にやらされていることになります。
食べ物を消化吸収し終わらないうちに次の食べ物が運ばれてくるようになるので、完全に消化しきれなかった物や解毒しきれなかった物が腸に溜まり肝臓にも大きな負担となって残ります。
つまり先に述べたブラックバイトのように、胃腸も肝臓も疲れ果てていると同時にゴミも溜まってくるのです。それを続けていたら、どんどん作業効率も作業環境も悪くなっていくのは当たり前です。
特に腸に溜まった消化しきれなかった物は腐敗し、腸内環境を悪化させ悪玉菌を増やし、便通を悪くさせるのはもちろんのこと癌の発症リスクにもなります。 またその腐敗臭は全身にまわり加齢臭となって出てきます。
また、腸は免疫システムの要です。 腸内環境が悪化すれば免疫システムに大きな問題を起こします。 それがアレルギーを引き起こしたり、感染症に感染するリスクも高めます。
肝臓への負担もとても大きく、肝臓は沈黙の臓器と言われていて自分自身では日常的に異常は感じませんが、命を維持するために休みなく働きつづけています。
最近疲れやすいとか、だるいと言う人は、この肝臓が疲れ果てている可能性が高いです。 同時に摂取カロリーが多すぎる人は内臓にも脂肪が溜まります。
肝臓は多量にあまった糖を脂肪にして蓄え、必要な時に取り出す調整役も担っています。 しかし、消費カロリーが少なければ、肝臓に蓄えた脂肪は消費されず、脂肪が溜まっていき脂肪肝になってしまいます。
脂肪肝になっていくと本来の解毒機能が衰えていき、様々な病気を引き起こす引き金になります。
1日3食、しっかり食べること、また食べられることが健康の源だとずっと信じ込まされていましたが、若くて活動量の多い頃ならまだしも、中高年になり、若い頃よりも動かなくなって身体も老化してきたならば、1日3食は、ただのブラックバイトでしかありません。
最近太ってきた、疲れやすくなった、食後ひどく眠くなる、だるい、胃腸の調子が悪い、便通が悪い、アレルギーが新にでてきた、またはひどくなった、下っ腹が特にポッコリ目立ってきた、すぐにお腹をこわす、肌の血色が悪い、肌が荒れる、胃もたれする、ゲップが多い、逆流性食道炎、物忘れがひどい、高血圧、糖尿、生理不順、集中力がなくなってきた、など1つでも思い当たることがあれば、それは長年強いてきた胃腸への重労働からくる身体への異常サインかもしれません。
だからといって、今までも食事療法のようなものは星の数ほどありました。 何を食べなければいけないとか、何の栄養素が多すぎるとか少なすぎるとか、野菜を1日何グラムとか、糖質が多いとか脂質が多すぎるとか、色々と言われてきたわけです。
けれども、それらは一旦全部忘れてください。 必要なのは、ただ単純に空腹時間だったのです。 ブラックバイトをさせている胃腸への休憩時間が足りなかっただけなのです。
上記の症状に1つでも思い当たることがあれば、やることは1つです。 ぜひ、空腹時間を1日のうちに16時間作ってみてください。 それ以外の時間は、自由になんでも食べていいです。 睡眠時間を挟んでの16時間でいいです。 それで体調がグッとよくなります。
今回ご紹介したことは、この本に書かれています。 ぜひ読んでいただきたい1冊です。 空腹時間をしっかり作ることによって胃腸の働きが良くなることはもちろんですが、その時間でもっと素敵なことが身体の中で起こります。
古い細胞が新しく生まれ変わる『オートファジー』という現象が現れるのです。 詳しくはこの本で読んでみてください。
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16時間の空間時間を作る食事方法は、もちろん僕も実践していますし、効果は絶大だと実感しています。 また、うちの家族もみんなで実践しています。 みなさんも試してみてください。