寒暖差ギックリ腰って何?

寒暖差ギックリ腰って何?

寒暖差ギックリ腰って何?

寒暖差ギックリ腰って何?

シロハ便り 第180号 2024年1月

 

寒暖差ギックリ腰って何?

 

新年、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

 

 昨年の11月頃から作り始めていたウッドデッキに柱を立て、やっと屋根を張るところまで組みあがってきた時に、
これを書いています。

 

 年明けのお正月休みには、屋根も張り終えて、外観はほとんど完成していると思います。

 

 あとは、自作の洗面台をつけて、蛇口を2つ取り付けて完成となります。

 

 本格的な日曜大工は初めてでしたが、とても楽しい作業でした(^^)

 

 そして、楽しいことをして、体を使って動いていると、さらに体調が良くなることも、改めて気づかされました。

 

寒暖差ギックリ腰って何?

 

 世間では、激しい寒暖差によるギックリ腰が流行っているそうです。 今年は特に暖冬だと言われていますし、確かに暖かい日も多いですが、気温が急低下したり寒波が来たりと、日によっての寒暖差は大きいですね。

 

 本来、体は季節の変化と共に、春秋には徐々に暑さ寒さに体が慣れていき、夏の気温や冬の気温に対応していきます。

 

 ギックリ腰の多い時期は、従来ですと、この変化のある春秋に多く、暑さ寒さが安定してくる夏冬には比較的少なくなってくる傾向にありました。

 

 しかし、近年の温暖化の影響で、特に大陸からの季節風のうねりが大きくなっていて、暖気と寒気の入れ替わりが激しくなってきています。
 この変化の大きさに体がついていけなくなっていて、冬でもすごく暖かい日もあればすごく寒い日もあるという現状では、それに対応する体の自律神経系のシステムに大きな負担がかかり、体の細胞、とくに筋肉の硬さが毎日変わるようになっていきます。

 

 その状態で、治りきっていない古傷があったり、体のケアが不足していたりすると、その部位に突然痛みが走ることが多くなります。

 

 これが世間で起こっている寒暖差ギックリ腰ですが、うちに通って頂いている患者さま達には、この冬を観察してみても、比較的この現象は少なかった印象があります。

 

 それは、頸椎の調整を行うと、脳幹の一部であり頸椎1番の中にかかっている延髄の圧迫が改善されていくからだと思います。 

 

この延髄には、呼吸中枢と血管運動中枢と心臓運動中枢があり、延髄の圧迫は、それらの機能を著しく低下させていきます。

 

 つまり生命維持活動の中枢である延髄から脳幹、そして自律神経中枢に至るまでの要を、正常な状態に保っておくことが、環境の変化に対応するには最も効果的だということです。

 

 そして、この延髄を圧迫している頸椎1番のズレは、ほんのわずかでも影響が出ます。 このズレはどうして起こるのかというと、一番はストレスです。

 

 ストレスとは身の危険ですから、すばやく危険から逃げたり対処できるようにするために、交感神経を使って体に緊張をかけます。

 

 この緊張が脳幹付近ではとても強くかかるので、その緊張に頸椎1番の靭帯が引っ張られ、頸椎1番の歪みやズレを起こします。

 

 昔から、ストレスは万病の元と言われていますが、このようにストレスは体の生命維持活動を低下させていくのです。

 

 このストレス対策においても、今までさんざん多くのことが言われてきましたが、結局、人それぞれで事情も状況も違いますので、永遠に尽きることのない課題であることは間違いないでしょう。

 

 ただ基本的には、ストレスによる影響を防止する方法は、ストレスに対応するホルモンを使うことになります。

 

 具体的には、エンドルフィンとセロトニンです。 どちらも幸福ホルモンと呼ばれていて、脳内でストレスにより増大するドーパミンやアドレナリンを抑える働きがあります。

 

 また、ストレスを受けると腎臓の副腎皮質から排出されるコルチゾールというホルモンは、ステロイドホルモンの一種で、これが恒常的に体内に排出され続けると内臓機能に支障が出てきます。

 

 内臓系、特にストレスによって胃腸の調子が悪い場合は、このコルチゾールの影響がとても強く働いています。このコルチゾールについては、今度、より詳しく書きたいと思います。

 

 そして、このようなストレスホルモンに対抗するために、幸福ホルモンであるエンドルフィンとセロトニンをしっかり使っていく必要があります。

 

セロトニンは90%以上が腸で作られますので、腸内環境を整えることが、ストレス緩和にもとても大切だと言われている理由です。

 

エンドルフィンは、脳が快楽を感じる時に多く排出されますので、どんなに忙しくとも、自分の好きな事や趣味に没頭する時間を持つことは大切であり、健康に大きく貢献することになります。

 

新しい年の初めに、今年の目標を上げる人も多いと思いますが、自分のために何をやりたいのか、改めて考えてみて、まず自分を大切にすることを考える時間をもつことも大切ではないでしょうか。

 

皆さまの健康のため、それぞれの楽しみを存分に楽しめるような体の状態へとしっかりケアし続けられるように、今年も力を尽くさせて頂きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

おすすめ

 

 ストレスの大きな要因である対人関係について、その常識を科学的に検証した名著です。 巷に溢れている自己啓発とか禅問答とは違った、とても腑に落ちる新な視点を提供してくれます。


 

あとがき

 

 昨年は、ストレスなどの心の問題からくる体への影響を改善していくための勉強を進めており、実際にカウンセリングのセッションなども行っておりました。

 

 学んでいたのは、佐藤達三先生のシナジーコンディショニングというもので、その養成講座の初級、中級、上級を全て修め、ダブルスター(☆2つ)のマスターシナジストの認定を受けています。

 

 もしご興味のある方がいらっしゃれば、お気軽にご相談くださいませ。 よろしくお願いいたします。