若い人はなぜずっと寝ていられる?

若い人はなぜずっと寝ていられる?

若い人は長時間寝ていても身体が痛くならず、歳をとってくると身体が痛くなって寝ていられないのはなぜかを解説しています。

若い人はなぜずっと寝ていられる?

シロハ便り 第104号 2017年9月

 

若い人はなぜずっと寝ていられる?

 

 残暑の厳しい9月になりました。 今年の夏はまさに温暖化の典型というような気候です。
 温暖化になると海水温が高くなり、水蒸気が多くなるので曇りの日が多く日照不足になる傾向になります。局地的な強い雨や雹が降ったり、異常高温の日も多くなります。

 

 年々この傾向は強くなっていくかもしれませんね。
 体調管理が難しくなっていくとも言えますので、自分の身体の調子の変化には充分注意を払って、無理をしないようにご自愛ください。

 

若い人はなぜずっと寝ていられる?

 

 歳をとると睡眠時間が短くなってくるという話を聞いたことがあると思います。 若い時は8時間でも10時間でも寝ていられたのに、年齢と共に早く目が覚めてしまったり、ずっと寝ていると身体が痛くなってきたりします。

 

 寝付きが悪いとか睡眠が浅く夜中に何度も目が覚めてしまうというのは、自律神経などの問題があると思いますが、ここではそれは置いておいて、寝ていたいのに寝ていられなかったり身体が痛くなってしまうことについて考えてみたいと思います。

 

 子供の頃に比べて、歳をとれば当然身体は固くなります。子供は寝像が悪かったりしても、すごい格好で寝ていても、起きた時に身体が痛いということはほとんどないでしょう。 しかし、大人は変な寝かたをしていたら起きた時身体中が痛くなってしまいます。 旅先で寝床が変わったり枕が変わっただけで、あちこちが痛くなることもあります。

 

 歳をとれば、細胞が固くなるのはしかたがないことです。睡眠中は副交感神経が優位に立っていますので、血管への圧力が弱まり血流がゆっくりになるので、血管の細胞が固くなればさらに全身の筋肉細胞へ届く血液が減っていきます。血液は酸素を運んでいるので、寝ている時に筋肉に届く酸素量も減少します。

 

 さて問題です、寝ている時にも筋肉を使っているでしょうか?まさか、寝ているのだから全く筋肉は使っていないと思っている人はいないでしょうね?

 

 答えは、明らかに、寝ている時でも筋肉を使っています。 筋肉が全く力を出さなければ、内臓を支えていられず、その重さで押しつぶされてしまいますし、関節がバラバラになってしまい、人としての形を維持できなくなります。

 

 当然と言えば当然ですが、意外にもそれを意識している人はあまりいないようです。 寝ている時にも、しっかりと筋肉は力を出していますし、寝ているだけでもお腹が空くのはその筋力を出すことでカロリーを消費しているからです。

 

 寝ているような状態の安静時に消費するカロリーを基礎代謝と言いますが、安静時で消費するカロリーはおおまかに言って、脳で三分の一、肝臓で三分の一、筋肉で三分の一、の割合で消費しています。

 

 ここで使っている筋肉は、骨格筋が主で、骨格を支え内臓や身体の重さを支えるための身体の深層に近い筋肉です。インナーマッスルとも言います。 この筋肉は赤筋とも言われていて、酸素を使って脂肪をエネルギー源とする筋肉で、持続的な運動に適しています。 つまり寝ている時に内臓や身体を支えるのに使っているのはこの赤筋と言われる筋肉なのです。

 

 骨格を支えている赤筋は年齢と共に減少していく割合は少ないです。 パワーを出すための身体の表面に近い部分に多く分布する白筋は年齢と共に運動不足が重なると著しく減少していきますが、身体の深層で骨格を支えている赤筋は減少しにくい筋肉です。 これは生きている限り寝ていても骨格と内臓と身体を持続的に支え続けている筋肉だからです。

 

 そして、ここからが問題です。筋肉の量と筋力が必ずしも比例しないということを、私は機会があるごとに繰り返し説明してきました。筋力とは筋肉量に比例するのではなく、脳から筋肉へ送られる電力に比例するということです。特に生命維持に必要不可欠な骨格を支える骨格筋の赤筋は、年齢と共に筋肉量の減少は少ないため、若い時に比べても筋力が落ちるということは少ないはずです。

 

 しかし、歳をとると、寝ている状態の時に、この赤筋の活動が明らかに衰えてきます。その理由が、長年にわたり重たい頭部を支えていた頸椎の歪みが脊髄を圧迫してしまい、脳から送られている電気に対しての電気抵抗になってしまうことで、筋肉へ届く電力が落ちていくことにあります。

 

 それに加えて、赤筋のエネルギー源である脂肪はたくさんあるものの、血管が固くなることで酸素供給量が落ちてきます。つまり、電力不足と酸欠によって赤筋は活動を落とし、筋力が低下していきます。すると連鎖的にエネルギー源である脂肪も使われなくなっていきますので、基礎代謝が落ちて体重が増加していきます。

 

 これがいわゆる基礎代謝が落ちてダイエットが利かなくなっていくということです。そして、寝ている状態で、内臓の重さを支える筋力が低下することで、しかも脂肪が減らなくなっていくから身体もどんどん重くなるので、その重さを支えきれずに身体の表面に近い筋肉や血管を圧迫していき、長時間寝ていると炎症を起こして身体のあちこちが痛くなっていくのです。

 

 私の頸椎の調整を受けて健康になっていった人は、よく眠れるようになる人が多いです。しかも長時間寝ていても平気になっていきます。ダイエット効果がよくなる人が多いのも以上のような理由によります。

 

 何も気にせず、身体も痛くならず、よく眠れるのは幸せです。それが出来なくなった時に、寝具や枕のせいにする人も多いかもしれませんが、それが理由ではなく、もっと根本的な問題があるのだということを知っておいてください。そして、しっかりと頸椎の調整をしていけば、健康的な睡眠が出来る身体になっていくと思います。

 

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あとがき

 

来月、毎年行っている福島県白河市のレジーナの森へ泊りに行ってきます。けれども、今年は例年と違うことがあります。なんと、もう8年くらい毎月通っている築地のお寿司屋さん『栄寿司』の大将ご一家とご一緒することになりました。そこの愛犬バロンくん(ホワイトシェパード)も一緒です。

 

 うちの旅行の日程に合わせて築地のお店をお休みにしてくれました。全国の栄寿司ファンの皆様、すみません
 れもんも久々に大型犬に遊んでもらえます。どんな旅になるのか楽しみです♪